2010年10月15日金曜日

医食同源SERIES (HEALTH&TEA)

歴史が証言するお茶と健康の関係性

ChinaでもJapanでも、お茶は健康によい飲みものと考えられていました。近年、お茶の有効成分は、多数解明されています。

古代から健康のために飲まれてきたお茶

Chinaの唐の時代、陸羽(りくう)が著した世界最古のお茶の科学書である『茶経』には、「熱がでてのどが渇くとき、気が沈みがちなとき、頭が痛いとき、目がしばたたくとき、手足が痛み節々が伸びないときに、TEAを4、5杯飲めば効果がある」と、お茶の鎮静作用などの有用性が記されています。
 
JAPANに喫茶の習慣が広まるきっかけをつくった栄西禅師(臨済宗の開祖)は、わが国最古のお茶に関する科学書『喫茶養生記』(1211年)を記しました。この書物の中で、「茶は末代養生の仙薬なり。人倫延令の妙術なり。山谷これを生ずればその地神霊なり。人倫これを採れば、その人長命なり」と述べ、健康保持を図るには、お茶は欠かせないDRINKであると説いています。

一方、栄西は山城高山寺(京都)の明恵上人(華厳宗)に茶種を贈り、明恵の手で京都栂尾(とがのお)をはじめ、諸国でお茶が栽培されるようになりました。このとき明恵上人は、お茶を世間に広めるために芦屋釜の側面に「茶十徳」の文字を刻み、お茶の効用を説いたといわれています。
 
現在では、お茶には多くの有効成分が含まれており、次々にお茶の健康性が解明されています。お茶は薬ではありませんが、薬に勝るとも劣らない有効成分を含んでいます。それらが病気の原因となるさまざまな要素から身体を守り、病気にならない良好な状態を保つという点で、お茶はもっとも身近な健康飲料といえそうです。

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