2010年10月13日水曜日

医食同源SERIES (CHINESE TEA)

CHINESEでのTEAの歴史
 
中国では、古くからさまざまな飲み方でお茶が楽しまれ、歴史とともに変化しながら、一般市民へと普及していきました。
 
中国で始まり、発展したお茶の歴史
 
漢の時代(紀元前1世紀)、お茶は単独ではなく、みかんの皮、ねぎ、しょうがなどと混ぜて、お吸い物(あつもの)として飲まれていたようです。
 
唐の時代(618~907年)になると、お茶を飲む習慣は全国に広がります。このころのお茶は、茶葉を粉々にして固形にし、乾燥させた緊圧茶(固形茶)が主流でした。 【餅茶(びんちゃ)】
 
世界でもっとも古いお茶の本といわれている『茶経(ちゃきょう)』は、唐の時代に陸羽(りくう)によって記されたものです。 この頃、固形茶を焼いて削り出すという方法から、茶葉本来の風味を引き出す固形茶を挽いて、粉末を煮出す方法が考案されました。
宋の時代になると、お茶は貴族から役人や文人など富裕な市民のものへと変遷していき、お茶を飲みながら詩を吟じ、書をたしなみ、絵を描き、哲学を論じたとされています。
明の時代になると、お茶は大変動の時代を迎え、貴族と富裕市民に限られていた喫茶の習慣が、一般市民へと普及していきました。
 
清の時代になると、中国茶葉や茶具はほぼ完成し、茶文化は最盛期を迎えます。
 
清が崩壊すると、中国は列国の侵略を受けますが、茶壷製作や茶葉の栽培はより発展しました。
 
中華人民共和国の建国(1951年)後、中国茶は順調に発展を続けていましたが、毛沢東の文化大革命(1966~1976年)により、お茶は贅沢の象徴として弾圧され、栽培は制限されました。代わって台湾や香港で茶芸とお茶の栽培がより発展し、現在ではTaiwan Teaは世界的に有名になりました。
 
中国茶(烏龍茶)、紅茶の成分と効果・効能
 
中国茶(烏龍茶)や紅茶は、緑茶と異なる成分特徴をもっています。独特の香りや風味は、茶葉本来の成分が酸化酵素の働きで変化することでつくられます。
 
緑茶と異なる成分特徴をもつ中国茶(烏龍茶)やBLACK TEA
 
緑茶は、その製造工程の初期段階(蒸熱)で酸化酵素の働きを止めるため、カテキン類の重合(いわゆる合体)はほとんど起こらず、カテキン類は減少しません。それに対して中国茶(烏龍茶)や紅茶は、酸化酵素の働きにより、茶葉中の成分が変化し、独特の風味・香味が生まれます。また、カテキン類の重合が起こり、カテキン類は減少します。
catechin 類が重 合すると、テアフラビン類・テアルビジン類が生まれます。
テアフラビン類は、紅茶の重要な水色成分です。紅茶からは現在4種類のテアフラビン類が分離されていて、紅茶に0.3~2%程度存在します。烏龍茶は発酵度合いが低いので、テアフラビン類は検出されたとしてもごくわずかしかありません。
テアルビジン類はテアフラビンと異なり、多くのカテキン類が重合したものです。
この重合ポリフェノール(合体ポリフェノール)の保健作用に関する研究は、まだ進行途上ですが、カテキンと同様に抗酸化作用や抗菌作用を有することなどが解明されつつあります。
 

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